暮らしのこと
つい、うるさく言ってしまう日
「それ、添加物入ってるよ」
子どものおやつを見て、つい口をついて出てしまうことがあります。言ったそばから、しまった、と思うのですが、もう遅いです。子どもはただそのお菓子を食べたかっただけなのに、母親の私が水を差してしまった、という気まずさが残ります。
自然食品のお店を開こうとしているくらいですから、原材料表示は職業病のように見てしまいます。買い物のときも、子どものおやつを選ぶときも、つい裏の表示を確認する癖がついています。それ自体は悪いことではないと思うのですが、その気づきをそのまま口に出してしまうと、子どもにとってはただの小言になってしまうんですよね。
子どもからすれば、友達も食べているお菓子を、自分だけ「それはやめておいたら」と言われるのは、素直にうれしいことではないはずです。最近は「もう、わかってるから言わないで」と返されることが増えました。正論のつもりで言っていることが、子どもにとってはただの小言になっている。頭ではわかっているのに、つい出てしまう。そのくり返しです。
完璧に気をつけることよりも、まずは一緒においしく食べられることのほうが大事なんじゃないか、と最近は思い直すようにしています。全部を無添加でそろえなくても、選べる範囲で選んでおけばいい。子どもの前で採点するような言い方はやめよう、と決めても、また忘れてつい口に出てしまうのですが。
そんなことをくり返しながら、子どもが「体にいいから」ではなく「おいしいから」でお菓子を選べるような食卓でありたいと、思い直しています。うるさく言う前に、まず一緒に「おいしいね」と言い合えるほうが、きっと長く続くはずです。
この記事を書いた人
石本 由貴natural select shop こけもも 店主
福岡県柳川市で、自然食品店「こけもも」の開業を準備しています。
元・歯科衛生士。自然食品のお店で働いた経験から、食と体のことを考えるようになりました。
小学生の子ども2人を育てながら、料理が得意ではない自分でも続けられる「選び方」を探しています。
こけももは、福岡県柳川市新外町の自然食品店です。オンラインショップでも商品をご覧いただけます。
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