暮らしのこと
「無添加」に決まった定義がないと知ったとき
「無添加」と書かれたパッケージを見ると、なんとなく安心していました。それだけで「これは大丈夫なもの」と思い込んでいた時期が、私にも長くありました。
グリーンコープの活動に参加するようになって、その考え方が少し変わりました。教わったのは、「無添加」という言葉自体には、実は法律で決まった統一の定義がないということです。何を無添加と呼ぶかは、基本的には表示する側の判断に委ねられています。だから「無添加」とだけ書かれていても、それが何に対しての無添加なのかは、パッケージによってばらばらだったりします。保存料が無添加なのか、着色料が無添加なのか、それとも別の何かなのか。言葉の後ろを見ないと分からないのだと知ったとき、少し驚きました。
知ってからは、「無添加」の文字だけで判断するのをやめました。その後ろに、何が無添加なのかが具体的に書かれているかを見るようにしています。何も書かれていないときは、原材料の欄まで目を通すようにしています。手間が増えたようで、実はそんなに変わりません。見る場所が少し変わっただけです。
歯科衛生士として働いていたころ、患者さんから食べもののことを聞かれることがよくありました。そのたびに、自分の知識の少なさを感じていました。今も専門家として答えられるわけではありません。それでも、知っている情報が少し増えるだけで、パッケージの見え方は変わってきます。
料理が得意なわけではないので、手の込んだことはできません。それでも、選ぶときの小さな基準をひとつ持っておくことは、誰にでもできることだと思っています。今度「無添加」の文字を見かけたら、その後ろに続く言葉に、少しだけ目をやってみてください。
この記事を書いた人
石本 由貴natural select shop こけもも 店主
福岡県柳川市で、自然食品店「こけもも」の開業を準備しています。
元・歯科衛生士。自然食品のお店で働いた経験から、食と体のことを考えるようになりました。
小学生の子ども2人を育てながら、料理が得意ではない自分でも続けられる「選び方」を探しています。
こけももは、福岡県柳川市新外町の自然食品店です。オンラインショップでも商品をご覧いただけます。
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