暮らしのこと
せっけんシャンプーがきしむ、本当の理由
「せっけんシャンプーは、きしむ」
一度は聞いたことがある方が多いと思います。私も聞いたことがあって、それで長いあいだ試さずにいました。実際、昔のものには、洗ったあとに髪がゴワついて指が通らなくなるものもあったそうです。
ただ、あとから知って驚いたのは、そのきしみには、はっきりした理由があるということでした。
石けんはアルカリ性です。だから石けんで髪を洗うと、洗い上がりの髪は一時的にアルカリ性に傾きます。髪の表面のキューティクルが開いた状態になり、これが指通りの悪さ、つまり「きしみ」として感じられます。
そこで、弱酸性のリンスで中和してあげると、キューティクルが落ち着いて、きしみもゴワつきも収まります。
つまり、せっけんシャンプー用のリンスは「いい香りをつけるためのもの」ではありません。「せっけんシャンプーを成立させるためのもの」です。セットで使って、はじめて完成する仕組みだったのです。
これを知らずに、シャンプーだけ買って挫折した人は、たぶん少なくないと思います。私も、もし何も知らずにシャンプーだけ試していたら、「やっぱりきしむじゃないか」と言って、それきりにしていたはずです。
もうひとつ、始めるときに知っておくとよいことがあります。
シャンプーを変えると、最初の数回は違和感があります。それまで髪に残っていたシリコンなどが落ちていく期間だからです。ここで「合わない」と判断してやめてしまう人が多いのですが、二週間ほど続けてみてから決めるのがいい、というのが一般的に言われていることです。
お店に置いているのは、シャボン玉石けんの無添加せっけんシャンプーと、その専用リンスです。
シャンプーの成分は、水とカリ石ケン素地だけ。それ以外は入っていません。香料も着色料も防腐剤もない、という意味です。泡で出てくるタイプなので、泡立てる手間がなく、地肌にそのまま乗せて指の腹で洗えます。
リンスのほうも、シリコン、合成ポリマー、香料、着色料、防腐剤は使っていません。髪をコーティングして手ざわりをごまかすのではなく、髪そのものの状態を整える、という考え方でつくられています。
香りで気持ちを上げるタイプのヘアケアとは、方向が違います。ただ、洗ったあとに香りが残らないので、家族で同じものを使っても、香りが重なりません。これは思っていたより快適でした。
きしむから無理だ、とあきらめていた方がいたら、リンスとセットで、二週間だけ試してみてください。
この記事を書いた人
石本 由貴natural select shop こけもも 店主
福岡県柳川市で、自然食品店「こけもも」の開業を準備しています。
元・歯科衛生士。自然食品のお店で働いた経験から、食と体のことを考えるようになりました。
小学生の子ども2人を育てながら、料理が得意ではない自分でも続けられる「選び方」を探しています。
こけももは、福岡県柳川市新外町の自然食品店です。オンラインショップでも商品をご覧いただけます。
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