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きょうだいで、食べるものが違う

きょうだいで、食べるものが違う

うちには小学生の子どもが二人います。同じ台所で、同じ鍋から取り分けているのに、食べるものがずいぶん違います。上の子が喜んで食べたおかずを、下の子はひと口で「いらない」と言う。その逆もあります。毎晩のように、どちらかの皿に食べ残しが出ます。

小さいころは、どうにか二人とも食べてくれるものを探して、あれこれ試していました。でも、片方に合わせると片方が食べない。両方に合わせようとすると品数が増えて、こちらが疲れてしまう。ある時期から、全員が同じものを同じように食べる食卓を目指すのは、うちには無理なのだと諦めました。

もともと料理が得意な方ではありません。手の込んだものは続きませんし、作り置きの習慣もありません。だから今は、おかずの品数や見栄えはあまり気にせず、その代わりに、毎日必ず使うものだけ気をつけるようにしています。ごはんに使うお米、かける醤油、みそ汁のみそ。ベースになるものがちゃんとしていれば、それぞれが好きなように食べても、そこそこ満足できる気がしています。

たとえば、下の子は今、白いごはんに海苔を巻いて食べるのがブームです。おかずにはほとんど手をつけません。前なら気を揉んでいたと思いますが、お米と海苔と、少しの醤油がちゃんとしたものなら、まあいいかと思えるようになりました。上の子は上の子で、みそ汁だけはおかわりします。だからみそは、少し値が張っても納得できるものを選んでいます。

以前、自然食品のお店で働いていたころ、買い物に来る方が調味料の棚の前でずいぶん長く迷っているのをよく見ました。当時は、そこまで悩むものかなと思っていました。今は自分が同じことをしています。子どもの好みは変わるし、こちらの都合ではどうにもならない。それなら、変わらない土台のところを選んでおこうという気持ちです。

きょうだいで食べるものが違うのは、たぶんこの先も続きます。全員が同じ皿を囲んで、同じように食べる日は、そんなに多くないのかもしれません。それでも、器に盛るごはんとみそ汁くらいは、選んだものを出したいなと思っています。


こけもも店主 石本由貴

この記事を書いた人

石本 由貴natural select shop こけもも 店主

福岡県柳川市で、自然食品店「こけもも」の開業を準備しています。
元・歯科衛生士。自然食品のお店で働いた経験から、食と体のことを考えるようになりました。
小学生の子ども2人を育てながら、料理が得意ではない自分でも続けられる「選び方」を探しています。

こけももは、福岡県柳川市新外町の自然食品店です。オンラインショップでも商品をご覧いただけます。

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